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03 Feb 2014 18:50

ライフ【中高生のための国民の憲法講座】第17講 明治憲法制定の歴史的背景 長尾一紘先生+(2/2ページ)(2013.10.26 11:02

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【中高生のための国民の憲法講座】
第17講 明治憲法制定の歴史的背景 長尾一紘先生

2013.10.26 11:02 (2/2ページ)歴史・考古学

 政府当局者において、このうち、(1)は「時代遅れ」であるとして問題外とされました。(2)と(3)が問題になります。あえていえば、政府当局者は、(2)と(3)の中間あたりを念頭において明治憲法の国家像を構想したのではないかと思われます。

 政党内閣制の導入は、憲法の運用に任されていました。大正から昭和の初期にかけて「大正デモクラシー」の時代になります。この時期に政党内閣制が実現しています。

 ◆明治憲法悪玉論

 戦後の学校教育において、明治憲法は、自由の抑圧をもたらし、軍国主義の強権政治をもたらしたものとされています。

 これが誤りであることは明らかです。戦時中に私権が制限され、行政権に権力が集中するのは、西欧諸国においてもみられる一般的な現象です。

 明治憲法を評価するさいには、戦時中の数年間ではなく、長期にわたる大正デモクラシーの時期を基準にすべきです。

 インドのネール首相は、日露戦争における日本の勝利について、「アジア人にとってうれしい驚きであった」と語っています。明治の日本は、植民地支配に苦しむアジアの人々に自信と希望を与えました。明治憲法に対する評価は、このような歴史的脈絡のなかで行う必要があるのではないかと思います。

                   ◇

【プロフィル】長尾一紘

 ながお・かずひろ 中央大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。中央大学教授を経て、現在、名誉教授。著書に『外国人の参政権』『基本権解釈と利益衡量の法理』『日本国憲法・第4版』など。近刊予定として、『外国人の選挙権 ドイツの経験・日本の課題』。71歳。

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