新しい万能細胞として登場したSTAP細胞は、「iPS細胞よりもがんになりにくい」のか。京都大の山中伸弥教授が10日、京都市内で緊急の記者会見を開き、iPS細胞が危険だという誤解が広まっていると訴えた。STAP細胞はまだ誕生したばかり。臨床応用を想定した安全性の検証はこれからだ。

 「STAP細胞はすばらしい技術。だが、これをiPSより安全と決めつけた報道がたくさんあった」。山中さんは、STAP細胞の登場を大きく取り上げた記事への不満を述べた。

 報道各社は1月30日付朝刊などでSTAP細胞について「iPS細胞で問題になるがん化や染色体への影響も確認されていない」などと、iPS細胞と比較して伝える例が目立った。朝日新聞は直接比べてはいないが、同じ段落中でSTAP細胞を「iPS細胞よりも簡単に効率よく作ることができた。また、遺伝子を傷つけにくいため、がん化の恐れも少ないと考えられる」とした。