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19 Jan 2014 17:38

ライフ【中高生のための国民の憲法講座】第1講 百地章先生 「国家権力を縛る」だけのものか+(2/2ページ)(2013.7.6 08:15

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【中高生のための国民の憲法講座】
第1講 百地章先生 「国家権力を縛る」だけのものか

2013.7.6 08:15 (2/2ページ)中高生のための国民の憲法講座
※国の姿形や歴史、文化、共同体の絆を憲法に盛り込んだ世界の憲法には1993年のロシア憲法、97年のポーランド憲法、99年のスイス憲法などがある。

※国の姿形や歴史、文化、共同体の絆を憲法に盛り込んだ世界の憲法には1993年のロシア憲法、97年のポーランド憲法、99年のスイス憲法などがある。

 そこで「憲法とは国家権力を縛るもの」という言い方ですが、これは一面を強調しただけで決して正しくないことがわかります。憲法は国家権力を縛ることもあれば、国民にさまざまな義務を課したり、時に権利を制限する場面もあるのです。

 特に17~18世紀の自由主義国家のころと違い、現代は社会国家の時代ですから、国民の福祉の実現のため、国(国家権力)が国民生活に積極的に関与するようになりました。また快適な環境を維持するため、さまざまな規制を加えるのも国の役割です。

 ◆「国柄」明記の潮流

 とすれば「憲法とは国家権力を縛るものだ」と決めつけるのは、古い考え方であり、一方的に国家=悪、国民=善だと思い込んでいないか。注意深く考えてみる必要があります。

 国民の憲法の議論の過程では以上のことを前提に「国家論を踏まえた憲法」を考えました。憲法は英語の「コンスティテューション」の訳語ですが、この言葉は本来「構成し組織する」ことをいい、「国柄」という意味も持っています。

 最近の世界の憲法を見ると、単に「国家の基本法」にとどまらず、「コンスティテューション」の原義どおり、国家を構成する「国の姿・形」や「成り立ち、歩み、ありよう」を積極的に盛り込んでいます。歴史や伝統を踏まえた「国柄」を盛り込むのが最近の憲法潮流でもあるのです。

                   ◇

【プロフィル】百地章

 ももち・あきら 京都大学大学院法学研究科修士課程修了。愛媛大学教授を経て現在、日本大学法学部教授。国士舘大学大学院客員教授。専門は憲法学。法学博士。産経新聞「国民の憲法」起草委員。著書に『憲法の常識 常識の憲法』『憲法と日本の再生』『「人権擁護法」と言論の危機』『外国人参政権問題Q&A』など。66歳。

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