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29 Mar 2014 18:38

ライフ【中高生のための国民の憲法講座 第38講 】二院制を生かす改憲とは 池田実先生+(1/2ページ)(2014.3.22 11:00

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【中高生のための国民の憲法講座 第38講 】
二院制を生かす改憲とは 池田実先生

2014.3.22 11:00 (1/2ページ)
二院制を生かす改正について考えてみましょう

二院制を生かす改正について考えてみましょう

 「第二院は、第一院と一致するなら無用、一致しないなら有害である」-フランス革命期の政治家、シエイエスの名言ですが、日本の第二院(参議院)は、第一院(衆議院)との関係で、この言葉どおりのポジションにあります。代表民主制をとる以上、国民代表議院である衆議院の存在は不可欠ですが、参議院はなぜ必要なのでしょうか。

 参院のキャラ設定は?

 参議院はしばしば、衆議院のいき過ぎを抑える「良識の府」といわれます。しかし、それは“後付け”の理屈にすぎず、憲法は参議院のキャラ設定をまったくしていません。それどころか、衆参の議員をどちらも同じく「全国民の代表」(43条1項)とし、選挙方法も法律に丸投げ(47条)という無責任ぶりです。

 ただ、まったく同じ議院を並べても意味がないので、任期や権限には違いをもたせています。とくに権限については、「衆議院の優越」という、両院の対立が原因で起きる国政の停滞を防ぐしくみが定められています。

 衆議院の優越は、(1)法律の議決(2)予算の議決(3)条約の承認(4)内閣総理大臣の指名-において、両院がどうしても一致しないときに、最終的に衆議院の議決を国会の議決とするルールです。ところが、これらのうち、国会の最も重要な仕事である(1)だけは、単純に衆議院の議決が国会の議決となるのではなく、衆議院で可決された後に参議院で否決された法律案を成立させるためには、衆議院が出席議員の3分の2という特別多数で再可決しなければなりません(59条2項)。

 このルールだと、衆参で与党が異なる「ねじれ国会」の場合に、参議院の多数派が強力な拒否権を行使して立法が停滞する「有害」な面があらわれます。他方で、ねじれ国会でも、衆議院の与党が3分の2を占めていれば、参議院がいくら否決しても衆議院で再可決できるので、参議院は「無用」ということになりかねません。

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