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09 Jul 2014 14:45

ライフ【中高生のための国民の憲法講座】第51講 海外にいる日本人を守れるか 西修先生+(2/3ページ)(2014.6.21 09:16

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【中高生のための国民の憲法講座】
第51講 海外にいる日本人を守れるか 西修先生

2014.6.21 09:16 (2/3ページ)
自国民の生命を保護することは、国家の重要な責務です

自国民の生命を保護することは、国家の重要な責務です

◆自国民の救出・保護

 もう一つ、海外にいる日本人の救出の問題を考えてみましょう。昨年1月、アルジェリアでテロ集団の襲撃により、日本の企業に勤務していた日本人10人を含む40人が死亡しました。この事件を受けて、同年11月に自衛隊法が改正され、それまでは飛行場と港からでしか日本人を輸送できなかったのですが、車両による輸送が追加されました。

 もし将来、同じような事件が発生し、その国に治安能力がなく、日本政府に救出の同意を与えている場合、自衛隊は日本人を救出することができるでしょうか。現在の政府解釈では、救出活動や妨害排除に際して、武器の使用は認められていません。

 国際法上、外国にいる自国民の保護・救出は、その国の同意があれば、武器を使用して救出することが容認されています。自国民の生命を保護することは、国家の重要な責務だからです。韓国の憲法やポーランドの憲法は、国民が外国に滞在している期間中、自国による保護を受ける権利を定めています。

 現在、外国にいる日本人は、約125万人といわれています。憲法は、国際法上、認められ得る範囲内で、日本人を保護・救出することを容認していると解釈するのが適切と考えられます。

 以上、2つの事例について、武器使用は可能であると解されますが、状況を的確に判断し、前者では他国のPKO部隊などと連携を密にし、また後者では現地の情報を分析し、慎重に行動しなければならないことはいうまでもありません。

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