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21 Nov 2014 11:41

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【中高生のための国民の憲法講座】第70講 浜谷英博先生 国際法と憲法の関係を考える

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【中高生のための国民の憲法講座】
第70講 浜谷英博先生 国際法と憲法の関係を考える

国際法の典型である条約と、憲法や国内法との関係について考えてみましょう

 国際関係の複雑化や多様化は、国際法の典型である条約の重要性を著しく増大しました。日本国憲法でも98条2項で「日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守(じゅんしゅ)することを必要とする」と規定されています。

 ここで条約とは、国家間または国家と国際機関間における法的、政治的、財政的事項などの合意文書を指し、条約はもとより協定、協約、取極、議定書、交換公文、憲章、議事録など名称を問いません。

◆条約と国内法の関係

 歴史的に見ると、条約と国内法との関係は、両者を一つの法体系で捉える一元論と相互に影響を及ぼさないとする二元論とが主張されてきました。二元論の下で国内法的効力を持たせるためには、特定の法的手続きが必要とされてきましたが、第二次大戦後、多くの国家は国際法の受容を憲法に規定するようになり、現在では一元論が有力になっています。

 日本は旧憲法以来、条約は天皇の公布によって国内法的効果を有する一元論が慣習的に確立され、現行憲法7条1号にも明記されました。ただ一元論では、しばしば国内法との優劣関係が議論され、諸外国でも異なる対応をとっている他、日本でも条約が法律に優位することに学説上も異論はありませんが、憲法との効力関係については諸説があります。

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