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15 Mar 2014 23:21

ライフ【中高生のための国民の憲法講座】投票と法改正が支える民主制 第36講 池田実先生+(2/2ページ)(2014.3.8 11:39

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【中高生のための国民の憲法講座】
投票と法改正が支える民主制 第36講 池田実先生

2014.3.8 11:39 (2/2ページ)
投票と法改正、憲法改正の国民投票の意味を考えてみましょう

投票と法改正、憲法改正の国民投票の意味を考えてみましょう

 選挙が近づくと「あなたの一票が政治を変える」というような標語がよく聞かれます。しかし、あなたの一票で本当に政治が変わるようなら、それは民主制ではなく、独裁制です。あなたの一票だけでは政治は変わらないが、棄権者が増えると、投票した少数者の意思が政治を変えてしまうことになる。だから、あなたは、少数者の支配を阻止するため、つまり、民主制をまもるため、万難を排して投票しなければならないのです。これが棄権してはいけない本当の理由です。

 ◆国民投票は貴重な機会

 もちろん、多数意思が常に正しい保証はありません。しかし、かりに議会の立法に問題があっても、そのことが多くの国民の共通認識となり、それが次の選挙に反映されて議会の多数派が変われば、是正が可能です。どんな法律も、民意に基づく議会多数派の意思によって改正または廃止することができるのです。

 憲法も同じです。問題があれば、主権者国民の多数意思によって改正されるのは当然のことです。しかも、法律とちがって、憲法改正の最終的な決定権は、議員ではなく、国民にあります。

 代表民主制にあって、憲法改正の国民投票は、国民が国政の重要な決定に直接関与できる貴重な機会です。それだけに、憲法施行から66年がたっても国民が一度もこの機会をもつことができなかった事実を認識し、その原因をよく考えてみる必要があります。

                   ◇

【プロフィル】池田実

 いけだ・みのる 早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。山梨大学講師・助教授、日本大学助教授・准教授を経て、現在、日本大学法学部教授。専攻は憲法学、憲法政治学。『憲法』『スペイン憲法概要』「新憲法への構想」など著書・論文多数。52歳。

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