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18 Jul 2014 19:04

ライフ【中高生のための国民の憲法講座】第54講 国柄があいまいな日本国憲法 高乗正臣先生+(2/3ページ)(2014.7.12 09:20

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【中高生のための国民の憲法講座】
第54講 国柄があいまいな日本国憲法 高乗正臣先生

2014.7.12 09:20 (2/3ページ)
「憲法」という言葉には、その国固有の統治のあり方などが含まれています

「憲法」という言葉には、その国固有の統治のあり方などが含まれています

 これと同時に、現代民主主義諸国の憲法は例外なく、立憲主義に基づく権力制限規範としての憲法、すなわち近代的意味の憲法を持っています。ここでは、右の「統治権力機構としての政府」の権力制限が課題になります。

 ところが、日本国憲法だけは例外でした。敗戦直後の占領下に、「日本国ガ再ビ米国ノ脅威トナリ又ハ世界ノ平和及安全ノ脅威トナラザルコト」(初期対日方針)を目的とする連合国軍の手で1週間足らずで起草され、徹底した検閲(けんえつ)下で審議・議決された日本国憲法には、本来(固有)の意味の憲法の側面は全面的に否定されました。憲法の起草にあたっては、わが国の政治的伝統、文化を反映した固有の統治のあり方(国柄)は無視されました。

 

わが国柄とは何か

 わが国が他国と異なるのは、長い歴史を通して皇室が精神的統合の中心として存在し、皇室と国民との間に対立、抗争の歴史がなく、天皇が常に国民の幸せと社会の安寧を祈り、国民が皇室を慕う姿勢を持ち続けてきたという点にあります。東日本大震災の時、被災地を見舞われた天皇、皇后両陛下のお姿がそれを明確に証明したことは記憶に新しいところです。

 西欧中世の君主・国王たちは、人民を私有財産と同じに考え、それを相続したり、分割したりしてきました。今日でも論争の対象となる多義的な主権という概念は、まさにそのような政治的土壌の中から出てきたものです。明治憲法の起草にあたった井上毅(こわし)らは、この主権という語を慎重に避けたのです。

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