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01 Apr 2014 10:59

STAP細胞:小保方さん不正認定「日本全般に疑いの目」

毎日新聞 2014年04月01日 12時25分

 新たな万能細胞「STAP細胞」作製を報告した論文の画像などに疑問が指摘されている問題で、理化学研究所の調査委員会は1日、二つの実験データ画像に捏造(ねつぞう)、改ざんという意図的な不正があったとする最終報告を発表した。不正行為は、研究の中心となった理研発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)の小保方晴子・研究ユニットリーダーが1人で行ったと判断した。この調査結果に対し、国内の研究者から「日本の科学技術全般が疑いの目で見られてしまう」との声が上がった。

 先端材料の研究開発に携わる神奈川科学技術アカデミーの研究員、酒井宗寿さん(41)は「STAP細胞の論文が発表され、本当だったらうれしいなと関心を持っていた。国際的な関心事になっただけに、不正があったと認定されて日本の科学技術全般が海外から信頼されなくなるのではないか心配だ。この問題を受けて、手続きにこだわったルールができてしまわないか、危惧している。研究の世界は、一日を争うスピードの時代。日本の科学技術が停滞しかねない」と話した。

 生命科学を専攻する国立大の准教授は「実験ノートが2冊しかなく、別の論文の画像を流用するなど、全くあり得ない行為。他の研究者はデータを出すために必死で実験をしているのに、研究という行為を冒とくしている」と厳しく指摘。「理研の問題というよりも、研究者としての資質の問題。こういう不正行為がなされ、社会から大きく注目されること自体が生命科学の一研究者としてすごく残念だ」と話した。

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