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29 Jul 2014 11:22

【コラム】日帝強占期に韓国の宝を死守した澗松の後継者を探せ(2)

【コラム】日帝強占期に韓国の宝を死守した澗松の後継者を探せ(2)

2014年07月29日13時26分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  20年余り前でも韓国の古美術品は勢いが良かった。国内よりむしろ国外で外国人がその価値を認めた例が多かった。1996年にニューヨークのクリスティオークションで当時の為替レート64億ウォンで落札された「鉄火白磁雲龍文壺」はそれまでのアジア美術品の取引史上最高額の記録を打ち立てた。

  だが、わずか10年後の2006年、似た類型の鉄火白磁は16億ウォン台で売れた。近頃、古美術専門家たちは韓国の古美術品の価格が10分の1以下ほどに下がったとため息をつく。これに対し中国の美術品は落札値が数十倍以上に上がって取引量も恐ろしく増えている。中国の美術品の上昇の勢いは国の力とも関係がなくはないように見える。世界美術史においてすでに自国の個性を確かなものにした日本、拡大一路を歩む中国との狭間で、今こそ韓国が気をしっかりと引き締める時ではないかと思ったのだ。

  この時に振り返ってみたい人物が全ヒョン弼(チョン・ヒョンピル、雅号・澗松、1906~62)だ。日帝強制占領期間に大地主の子孫として生まれ、億万ほどの金と財産と若さを捧げて、日本に流出する韓民族の遺物を収集してこの地に残した、民族文化遺産の守護神だ。当時は京城の華やかな瓦の家400軒を買えるお金を捧げて買収した高麗青磁をはじめ、必ず守るべき宝物を手に入れるために澗松(カンソン)が繰り広げた落札秘話は、テレビドラマで披露されるほどにドラマチックだ。

  澗松が19388年、ソウル城北洞(ソンブクトン)に韓国で最初の私設博物館として建てた澗松美術館は、今年3月に開館76年ぶりに初めて所蔵品を外部に出して東大門(トンデムン)デザインプラザで代表所蔵品展「澗松文華」を開いた。12万人の有料観覧客が入った第1部に続き、9月28日まで続く第2部展示場は、この頃も「文化で国を守った」澗松を探す人で混み合っている。

  なぜ今、澗松なのであろうか。「国の姿が、これは何なのか」と一日にも数十回も嘆く私たちに、民族の精気あふれる先祖の宝物は、目をきれいに洗ってくれて、息をよみがえらせる役割をしている。この困難な時期に澗松の使命感を受け継いで、私たちの文化財保存に一生をかける後継者はどこにいるだろうか。

  チョン・ジェスク論説委員兼文化専門記者

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