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09 Jul 2014 14:39

ライフ【中高生のための国民の憲法講座】第53講 高乗正臣先生 「公共の福祉」の意味を考える+(2/3ページ)(2014.7.5 11:00

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【中高生のための国民の憲法講座】
第53講 高乗正臣先生 「公共の福祉」の意味を考える

2014.7.5 11:00 (2/3ページ)
「公共の福祉」について考えてみましょう

「公共の福祉」について考えてみましょう

 ◆公務執行妨害罪の例

 刑法典は、その性質によって犯罪を3種類に分けています。順番に、国家の法益を犯す罪、社会の法益を犯す罪、個人的法益を犯す罪が定められています。国家の法益を犯す罪としては、内乱罪(77条)、外患誘致(がいかんゆうち)罪(81条)、国交に関する罪(92条以下)と並んで公務執行妨害罪(95条)がおかれています。

 公務執行妨害罪とは、公務員が職務を執行するにあたり、これに暴行または脅迫を加えた者を罰するもので、3年以下の懲役が科せられます。一般の暴行罪(208条)や脅迫罪(222条)の法定刑は2年以下の懲役です。

 これは何を意味するのでしょうか。公務員の個人的利益を保護しようとするものならば、一般の暴行罪、脅迫罪で足りますが、公務執行妨害罪にそれよりも重い刑罰を定めている理由は、公務執行に関する国の利益を害するからだといえます。このことは、「公共の福祉」の概念が個人主義的に個人の生命、財産を守ることを意味するというだけでは狭すぎることが分かります。

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