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01 Mar 2014 02:43

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小保方さんら執筆STAP論文無断引用か

 理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダーらが英科学誌に発表した新たな万能細胞「STAP細胞」の論文で、2005年に米科学誌に掲載された論文と酷似した記述があり、無断で引用した疑いがあることが2月28日、判明した。理研は「記述が似ているとの指摘があることは把握している」と述べ、不自然な画像データとともに、調査を進めているもようだ。

 記述が酷似しているのは、STAP細胞の染色体に異常がないかを調べた方法を説明した補足部分。論文の主要部ではなく、内容の根幹には影響しないとみられるが、ドイツの研究者らが05年に、米国の生物学の学会誌に発表したマウスの胚性幹細胞(ES細胞)に関する論文の文章と10行にわたってほぼ同一だった。引用や参照したとの記述はない。

 STAP細胞の論文は理研の小保方晴子・研究ユニットリーダーらが英科学誌ネイチャーに執筆。今年1月末の発表時には、簡単な方法で万能細胞をつくれるとして大きな話題となったが、その後インターネットなどで画像に不自然な点があると指摘され、理研やネイチャー誌が調べている。

 東京大の上昌広・特任教授(医療ガバナンス論)は「論文の方法論の部分は別の論文から引用することも多いが、それを明示するのがルールだ」と指摘。「無断引用はマナー違反だ。画像改ざんの指摘もあり、STAP細胞の論文の信頼性が揺らいでいる。理研は論文を撤回して再投稿するなど公正な行動をする必要があるだろう」と話している。

 現時点で理研は「研究成果自体は揺るがない」としており、近く結果を公表する見通し。だが、別のチームによるSTAP細胞作製の報告がまだないこともあり、論文の信頼性に懸念が生じる事態となっている。

 一方で、関西学院大の関由行・専任講師(発生生物学)は「2回試したが、STAP細胞はできていない」と話す。「論文と同じ条件で実験できていない可能性がある。文章にできない、こつがあるのかもしれない」という。

 重要な研究成果では、発表後、国際的な競争になることが予想されるため「論文上では意図的にキーポイントを隠している可能性がある」とする研究者もいる。小保方さんらは詳細なSTAP細胞作製法を公開する準備を進めているという。

 小保方さんの過去の論文にも不適切な画像の操作があるとの指摘があり、母校である早大が小保方さんの博士論文の調査を進めている。

 理研発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子・研究ユニットリーダーらが執筆し、ネイチャー誌に掲載された論文に対し、指摘されている問題は主に3点だ。

(1)画像の類似

 STAP細胞が胎盤に変化できることを示した画像が別の実験の画像と類似していること。

(2)不自然な線

 DNAを分離する「電気泳動」という実験の画像に、別の画像を合成したような不自然な線が入っていること。

(3)酷似英語記述

 実験の方法を説明する補足部分で、引用を明記しないまま10行にわたって別の論文とほぼ同一の英語の記述があることだ。

 論文の共著者の1人、若山照彦・山梨大教授は胎盤の画像の誤りを認めた上で「1つの胎盤を、角度を変えながら何百枚も写真を撮って小保方さんに渡した。小保方さんが間違えてしまったのだと思う」と、うっかりミスとの見解を示した。科学では、誰がやっても同じ結果になるという「再現性」が重視される。だが今年1月のSTAP細胞発表後、再現できたとの報告がまだないことも懸念の一因だ。

 ◆STAP細胞 さまざまな組織や細胞になる能力を持つ万能細胞。小保方さんをリーダーにするチームがマウスを使って生み出した。体細胞を弱い酸性の溶液に入れることで刺激を与えて作る世界初の手法。「刺激惹起(じゃっき)性多能性獲得」の英語の頭文字からSTAP(スタップ)細胞と名付けられた。移植の際の安全性が高いとみられ、人の細胞で作れれば、再生医療への応用が期待される。小保方さんが研究時に着ている白いかっぽう着が話題になり、「リケジョ」(理科系の女子学生)の注目度が上がった。

 [2014年3月1日9時29分 紙面から]

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