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06 Oct 2014 10:48

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【中高生のための国民の憲法講座】第66講 西修先生 憲法成立過程から二院制考える

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【中高生のための国民の憲法講座】
第66講 西修先生 憲法成立過程から二院制考える

憲法の制定過程から二院制の問題点について考えてみましょう

 ◆「政争を事としない」

 参議院の発足時には、緑風会という無党派の会派が結成され、「政争を事としない」是々非々の態度をとることが目指されました。しかし、選挙を経るたびに、政党化の波が押し寄せ、いまや参議院の選挙制度は完全に政党の存在を前提として組み立てられています。それゆえ、参議院は、「政争を事とする」院に変質してしまったのです。現今、その弊害がさまざまな形で露呈してきているといえます。

 このような二院制度を改善するためにはどうすればよいでしょうか。2つの選択肢が考えられます。一つは、第65講で石田先生が提言されたように、衆参両院を統合して一院制にすることです。一院制には政治のスピード化がはかられること、衆議院と参議院とで多数派が違うことによる「ねじれ現象」が生じないことなどのメリットがあります。他方で、そのときの勢いによって、多数の議席を獲得した政党による暴走の危険があり、慎重審議に欠けるなどのデメリットがあります。これらの一院制のメリットとデメリットは、二院制のデメリットとメリットに相応します。

 もう一つの選択肢は、二院制をとりつつ、それに伴うデメリットを解消する方策を組み入れることです。両議院とも、基本的には選挙による議員で組織されることを基底にしつつ、それぞれの独自性を発揮できるような構造にすることが課題となります。

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