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25 Aug 2014 06:31

ライフ【中高生のための国民の憲法講座】第55講  自衛権と自衛隊をめぐる学説 高乗正臣先生+(2/3ページ)(2014.7.19 10:56

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【中高生のための国民の憲法講座】
第55講  自衛権と自衛隊をめぐる学説 高乗正臣先生

2014.7.19 10:56 (2/3ページ)
自衛権、自衛隊をめぐる学説を大別し、考えてみましょう

自衛権、自衛隊をめぐる学説を大別し、考えてみましょう

 (2)説は、憲法9条2項冒頭の「前項の目的を達するため」という文言(芦田修正)を重視して、1項が侵略戦争を放棄していることを前提に、憲法が保持を禁じている戦力は侵略のための戦力であって自衛のための戦力は認められる。自衛隊は明らかに自衛のための戦力だから合憲であると主張します。

 (3)説は、自衛のためであっても戦力は持てないが、自衛権が認められる以上、戦力に至らない必要最小限度の実力(自衛力)は保持できる。自衛隊はこの必要最小限度の実力であるから合憲であり、自衛権の行使もこの必要最小限の範囲に限られると主張します。政府はこの立場をとってきました。

 最近の(4)説は、自衛権は戦力の発動を伴うものだから、戦力の保持を禁じた憲法の下では自衛権は実質的に放棄されていると主張します。

◆学説の検討

 (1)説に対しては、自衛権は武力攻撃があった場合に発動されるものであり、当然に武力・軍事力の保持と行使を前提にする権利だから「武力なき自衛権」などという言い方は矛盾であると批判されます。

 (2)説については、世界各国の戦力(軍隊)は、どのような国でも建前上はすべて自衛のためであり、侵略用の戦力の保持を憲法で認めているような国はない。世界でも例のない特異な憲法9条2項の規定を無意味にするような解釈は無理であると批判されます。

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