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05 Jan 2015 10:53

産経ニュース

【中高生のための国民の憲法講座】第77講 プライバシーは憲法の力で 池田実先生

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【中高生のための国民の憲法講座】
第77講 プライバシーは憲法の力で 池田実先生

憲法と人権について考えてみましょう

 中学「公民」や高校「政治・経済」などの教科書には、日本国憲法には書かれていないけれど時代の変化によって必要となった「新しい人権」として、「プライバシーの権利」「知る権利」「環境権」などが挙げられています。

「…するな!」

 「権利」という言葉はいろいろな法令に出てきますが、憲法上の権利(=人権)は、原則として、個人が国家に対して主張できるものを指します。このうち、自由権と呼ばれる人権を個人に保障するために、憲法は、国家に不作為を命じます。たとえば表現の自由は、国家が個人の表現行為を邪魔しなければ確保されるので、憲法21条2項は国家に「検閲は、これをしてはならない」と命じています。

 「…するな!」という禁止命令は、憲法(というより、あらゆる法規)の得意とするところです。表現の自由の場合でいえば、もし政府が「検閲」をしたなら、それだけで国家権力が憲法に違反したことが明らかとなり、裁判所が違反を認定して被害者に救済を与えることができるからです。ほかにも、信教の自由、集会・結社の自由、財産権、奴隷的拘束・苦役からの自由などの自由権は、国家に不作為を命じる憲法の規定と、作為による侵害を排除する裁判所の働きによってまもられています。

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