Share...
05 Jun 2014 16:43

ライフ【中高生のための国民の憲法講座】第48講 国民と忠誠心について考える 長尾一紘先生+(1/3ページ)(2014.5.31 10:00

  • [PR]

ライフ

  • メッセ
  • 印刷

【中高生のための国民の憲法講座】
第48講 国民と忠誠心について考える 長尾一紘先生

2014.5.31 10:00 (1/3ページ)
フランスの思想家、エルネスト・ルナンの指摘は、国民とは何か考えるヒントになります

フランスの思想家、エルネスト・ルナンの指摘は、国民とは何か考えるヒントになります

 このところ、つぎのような主張をしばしば目にすることがあります。

 「日本に生活の本拠をもつ在日外国人は、生活実態において日本国民と異なるところがない。国籍の有無は重要性をもたない。外国人にも政治参加を認めるべきだ」

 はたしてこのように、国民と外国人の相違点は国籍のみにかかるものなのでしょうか。国民とは何か。今日はこの問題を考えてみることにします。

 ◆国家への誓い

 アメリカでは多くの学校において、「国旗と国家に対する忠誠の誓い」が毎朝おこなわれています。教室には国旗がかかげられています。子供たちは起立して、右手を胸に当ててつぎのように唱和します。

 「アメリカ合衆国の国旗とそれが象徴する国、すべての人に自由と正義を与え、神の下にあるこの国に忠誠を誓います」

 アメリカの愛国心教育はかなり徹底していますが、とくに例外的というわけではありません。

 エルネスト・ルナンは、1882年に「国民とは何か」というテーマでパリにおいて講演をおこないました。これが刊行されて、いまも世界中で広く読まれています。このなかで、ルナンは「国民」の特質として、(1)過去の記憶(歴史)を共有すること(2)国民としての連帯を未来においても持続する意志をもつこと(3)忠誠心という「道徳意識」をもっていること-を挙げています。

 とくに留意すべき点は、忠誠心という道徳意識があるかぎり、その国民国家は「存在する権利」をもつと述べている点です。国家は、その国民が忠誠心をもつかぎり存続しうる、と述べているのです。

 ルナンのこのような国民観も特異な見解ではありません。むしろ世界の常識を表現したものとみることができます。

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2014 The Sankei Shimbun & Sankei Digital