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09 Jul 2014 14:39

ライフ【中高生のための国民の憲法講座】第53講 高乗正臣先生 「公共の福祉」の意味を考える+(3/3ページ)(2014.7.5 11:00

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【中高生のための国民の憲法講座】
第53講 高乗正臣先生 「公共の福祉」の意味を考える

2014.7.5 11:00 (3/3ページ)
「公共の福祉」について考えてみましょう

「公共の福祉」について考えてみましょう

 ◆選挙運動の規制の例

 選挙は言論によって当落を決めるものですから、選挙運動においてはできる限り言論、表現の自由が保障されるべきです。しかし、公職選挙法にはさまざまな選挙運動の制限が定められています。選挙事務所、特定公務員の選挙運動の禁止、署名活動や人気投票の公表禁止、飲食物の提供禁止から連呼行為の禁止、文書の頒布まで細かい制限規定が見られます。

 これらの規制は、候補者のためでもなく、一般国民の人権保障のためでもありません。規制の目的は、無秩序な選挙運動が有権者の判断を狂わせることを避けて、まともな候補者を選べるようにするためだといえます。不正な選挙で不適当な人物が当選し、それらの人たちによって国会が運営されることは、個人の利益を超えたいわば国家の損失だからです。このように、「公共の福祉」は国の利益を含む概念として理解すべきです。

                   ◇

【プロフィル】高乗正臣

 たかのり・まさおみ 中央大学法学部卒業。亜細亜大学大学院法学研究科修士課程修了。嘉悦女子短期大学教授を経て現在、平成国際大学法学部教授、副学長。専門は憲法学。著書に『人権保障の基本原則』『現代憲法学の論点』『現代法学と憲法』『法の原理と日本国憲法』など。69歳。

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