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21 Nov 2014 11:46

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【中高生のための国民の憲法講座】第72講 条約に違憲の疑いが生じたとき 浜谷英博先生

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【中高生のための国民の憲法講座】
第72講 条約に違憲の疑いが生じたとき 浜谷英博先生

条約を違憲審査の対象にできるか、考えてみましょう

 確かに民主制の論理からいっても、裁判所に政治的判断を求めることには無理があります。憲法適合性の判断には、憲法裁判所制度の導入が合理的ですが、産経新聞の「国民の憲法」要綱には最高裁判所に「憲法判断を専門に行う憲法裁判部を設置」し、その裁判官は「最高裁判所の裁判官の中から、互選により選出する」(113条1項)と規定されています。また各裁判所が、裁判途中で適用された条約に違憲性の疑義が生じた際には、「裁判手続きを中断し、最高裁判所の判断を求めることができる」(同条2項)とも明記しました。

 条約の締結時に、国会での不承認や最高裁の違憲判断時の効力停止条件を付けておくことも考慮すべきですが、憲法改正による新たな憲法保障制度の導入も検討されるべきでしょう。

【プロフィル】浜谷英博

 はまや・ひでひろ 三重中京大学名誉教授。専門は憲法、防衛法。国士舘大学教授、三重中京大学(旧松阪大学)教授など歴任。防衛法学会副理事長などを務める。著書に『米国戦争権限法の研究-日米安全保障体制への影響』(成文堂)『要説 国民保護法』(内外出版)など。65歳。

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