Share...
19 Jun 2014 17:59

ライフ【中高生のための国民の憲法講座】第50講 邦人輸送中の米艦を守れないわけ 西修先生+(1/2ページ)(2014.6.16 11:34

  • [PR]

ライフ

  • メッセ
  • 印刷

【中高生のための国民の憲法講座】
第50講 邦人輸送中の米艦を守れないわけ 西修先生

2014.6.16 11:34 (1/2ページ)

 安保法制懇の『報告書』は、集団的自衛権に関する具体的事例をいくつかあげていますが、ここでは、2つだけ取り上げて検討してみましょう。

 ◆今の憲法解釈でよいのか

 1つは、わが国の近隣で有事が発生した際における米艦等への攻撃排除の場合です。安倍晋三首相は『報告書』が提出された先月15日、記者会見でパネルを使い、つぎのような問題を提起しました。すなわち「外国で突然、紛争が生じ、逃げようとする日本人を米艦が救助・輸送しているときに攻撃を受けた場合、日本が攻撃を受けていないからといって、何もできないという今の憲法解釈でよいのか」

 たしかに現在の政府解釈では、日本が攻撃を受けていない限り、米艦を防護することができません。事例の場合、米国は、攻撃を受けた国からの要請に応じて、艦船を出動させているわけです。その米国から艦船防護の要請を受けても、日本が攻撃を受けていませんので、個別的自衛権の行使に当たらず、何もすることができません。艦船には日本人だけでなく、同盟国たる米国人も多く乗っていることでしょう。これらの人たちの生命、身体を守れないというのは、政府の最大の任務を放棄しているといわなければなりません。

 2つ目は、わが国の船舶の航行に重大な影響を及ぼす海域における機雷の除去の場合です。機雷に触れると船舶が爆発し、沈没しますので、機雷は非常に大きな威力を発揮します。湾岸戦争のとき、イラクはペルシャ湾に多数の機雷を敷設し、わが国のタンカーの往来などに支障をきたしました。現在の政府解釈では、戦闘行為の一環としてまかれた機雷を除去することは、憲法で禁じられている「武力の行使」に当たるとして認められていません。

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2014 The Sankei Shimbun & Sankei Digital