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21 Nov 2014 11:37

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【中高生のための国民の憲法講座】第68講 違憲審査制度について考える 西修先生

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【中高生のための国民の憲法講座】
第68講 違憲審査制度について考える 西修先生

 「最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である」(憲法81条)

 ご存じの通り、違憲法令審査権の規定ですね。そこで問題。

 〈問題その1〉違憲法令審査権は最高裁判所以外の裁判所にも与えられているのでしょうか。答えは、最高裁判所が違憲法令審査権を有する「終審裁判所」と規定されているのですから、「前審」として地方裁判所や高等裁判所にも、違憲法令審査権が与えられていることになります。

 〈問題その2〉裁判所は、法令等が制定されれば、その法令等にかかわる事件が発生していなくても、合憲か違憲かの憲法判断を下すことができるでしょうか。これについて、憲法は明白に定めていません。けれども、最高裁判所は、自衛隊誕生のもとになった警察予備隊が創設されたとき、当時の社会党委員長が警察予備隊の違憲性を訴えた事案で、次のように判示しました。

 「我が裁判所は具体的な争訟事件が提起されないのに将来を予想して憲法及びその他の法律命令等の解釈に対し存在する疑義論争に関し抽象的な判断を下すごとき権限を行い得るものではない」(昭和27年10月8日)

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