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04 Mar 2014 19:25

ライフ【中高生のための国民の憲法講座】第35講 池田実先生+(1/2ページ)(2014.3.1 14:30

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【中高生のための国民の憲法講座】
第35講 池田実先生

2014.3.1 14:30 (1/2ページ)
憲法を「まもる」ことの意味をしっかり考えましょう

憲法を「まもる」ことの意味をしっかり考えましょう

改憲の目的は「憲法をまもる」

 憲法をめぐる政治的な立場は、「護憲派」対「改憲派」という図式で捉えられてきました。しかし、それは、護憲という言葉に「憲法を大切にする」という良いイメージを、改憲という言葉に「憲法を軽視する」という悪いイメージを植え付けようとする、ある種の情報操作であり、日本の憲法論議の異常さを象徴的にあらわしています。

◆法を「まもる」とは? 

 法を「まもる」という言葉には、人々が法に「従う」ことのほかに、法の「規範力を維持する」という意味があります。法がきちんと現実を規制する力を保つということです。

 かつてアメリカでは、なんと憲法改正を通じて、人間を堕落させる酒の製造・販売・輸送・輸出入が禁止されました(1919年修正第18条)。有名な禁酒法です。しかし、昔から親しんできた酒をやめるなどできるはずもなく、アル・カポネなどのギャングが酒の密造・密売で大儲けするような、むしろ不健全な社会になってしまったため、再び憲法改正により、禁酒法は廃止されました(1933年修正第21条)。

 このように、あまりにも現実離れした法は、規範力をもつことができません。逆に、現実を追認するだけの法も無意味です。「お酒は飲んでよろしい」という法律は必要ありませんが、子供の飲酒は心身に悪い影響を与えるので、未成年者の飲酒を禁止する法律は必要です。法と、それが規制しようとする現実との間には、適度な緊張関係がなければならないのです。

 同様に、護憲すなわち「憲法をまもる」とは、「憲法の規範力を維持する」ことを意味します。

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