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10 Mar 2014 14:52
STAP論文撤回提案…共著教授「疑問点多い」 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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STAP論文撤回提案…共著教授「疑問点多い」

STAP論文の取り下げを呼びかけたことについて説明する若山教授(10日午後7時52分、甲府市の山梨大学で)

 理化学研究所の小保方晴子・ユニットリーダー(30)らが発表した新しい万能細胞「STAP(スタップ)◎細胞」の2本の論文に、不自然な画像の使用や文章の引用などが複数指摘されている問題で、著者の一人である若山照彦・山梨大教授(46)は10日、「論文に疑問点が多い」として、理研などに所属するほかの著者に、論文の撤回を提案したことを明らかにした。

 体の細胞を弱酸性の液体に浸すなどしたところ、STAP細胞ができたとする2本の論文は、1月30日付の英科学誌「ネイチャー」に掲載された。その後、画像に修整や使い回しなどの疑いがあることがわかり、理研が調査を始めた。今月5日には、STAP細胞の作製手順を公開した。

 2本の論文の著者は計14人いるが、論文撤回を求める意見が、公式に表明されたのは初めて。

 若山教授は10日夜に山梨大で記者会見を開き、1月に発表したSTAP細胞があらゆる細胞に変化する多能性を示す画像が、ネット上で見た小保方リーダーの3年前の博士論文の画像と似ていることなどについて、「STAP細胞の根幹にかかわる大事な部分の信用性を疑わせる」と指摘した。

 博士論文は、体内にもともとある多能性幹細胞に関するものだった。若山教授は、博士論文の写真を見る限り、実験で使ったSTAP細胞が本物かは判断できず、「論文が正しいかわからなくなった」と述べた。研究室に現在あるSTAP細胞を、第三者に調べてもらう考えを示した。

 若山教授は小保方リーダーが作製したSTAP細胞を使い、多能性を確認するマウスの実験を担当した。

 ネイチャー誌などに掲載される論文は通常、専門分野の研究者が精読し、論文の整合性などを確認しているが、画像の修整などの細かい点まではチェックしきれない可能性がある。

 2本のSTAP細胞の論文には、ほかにも取り違えや修整が疑われる画像がある。うち1本は、ドイツの研究者らが2005年に発表した論文と、米国の研究者らが06年に発表した論文に、ほぼ同じ記述があることもわかっている。

 理研広報室の加賀屋悟室長は「若山教授から、論文著者全員にメールで論文の撤回を要請したという事実を確認した。重要な問題だと受け止めている。理研所属の共著者に連絡をし、今後の対応方針を検討していきたい。現状ではSTAP細胞の本質部分での信頼性は揺るがないと考えている」と話している。

           ◇

 ◆STAP細胞論文で指摘されている問題◆

 ・理研などのグループ以外では、STAP細胞ができていない

 ・論文中の2か所で類似の画像が使われている

 ・画像に修整を疑わせる跡がある

 ・他の研究者の論文と酷似する文章が2か所ある

 ・小保方リーダーの博士論文と似た画像が使われている

 ※STAP=stimulus-triggered acquisition of pluripotency

2014年3月10日23時51分  読売新聞)

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