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25 Aug 2014 06:35

ライフ【中高生のための国民の憲法講座】第57講 外国人には社会権保障されず 百地章先生+(1/3ページ)(2014.8.2 11:34

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【中高生のための国民の憲法講座】
第57講 外国人には社会権保障されず 百地章先生

2014.8.2 11:34 (1/3ページ)
憲法と外国人の権利について考えてみましょう

憲法と外国人の権利について考えてみましょう

 わが国に住む外国人にも、日本国民と同様、生活保護法の定める生活保護費を請求する権利は認められるでしょうか。

◆生活保護の最高裁判決

 永住資格をもつ中国人女性が、大分市福祉事務所長を相手に争っていた事件で、最高裁は7月18日、原告の訴えを退ける判決を下しました。これにより永住外国人であっても生活保護を求める「権利」までは認められないことが確定しました。

 原告は生活の困窮を理由に生活保護の申請をしましたが、夫に相当の資産があったため認められませんでした。そこで処分の取り消しを求めて起こしたのがこの裁判です。福岡高裁が外国人の生活保護受給権を認めたため、最高裁の判断が注目されていましたが、最高裁は通説に従い原告の主張を退けました。

 憲法第3章は「国民の権利及び義務」となっていますが、憲法の保障する基本的人権は権利の性質上、日本国民のみを対象としたものを除き、外国人にも等しく及ぶとするのが最高裁の立場です(昭和53年マクリーン事件判決)。これは憲法学界の通説でもあります。

 外国人には保障されない権利の代表が「入国の自由」「参政権」それに「社会権」です。これらの権利は「国家」の存在を前提としており、「国家以前の権利」と考えられる表現の自由などとは異なります。

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