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17 Jul 2013 09:55



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薬局で糖尿病スクリーニング、成果に手応え−3割に受診勧奨、早期発見プロジェクト

医療介護CBニュース 7月17日(水)17時30分配信

薬局で糖尿病スクリーニング、成果に手応え−3割に受診勧奨、早期発見プロジェクト

薬局での簡易検査で糖尿病の早期発見を目指す(東京都足立区、2011年)

 薬局で気軽に血液検査を行い、糖尿病の早期発見につなげようという社会実験プロジェクト「糖尿病診断アクセス革命」で、これまでに検査を受けた約2500人のうち、糖尿病や予備群と疑われる人は約3割に上ったことが、プロジェクト代表を務める矢作直也・筑波大准教授らのまとめで分かった。健康診断をきちんと受けていないという人も多く、矢作准教授は、「薬局という『新たなスクリーニング検査の場』が生かされた」としている。

 プロジェクトは2010年10月にスタート。現在は東京都足立区と徳島県内で展開している。参加薬局計20店舗に、HbA1c値を測定する小型検査機器を設置。薬局の利用者で希望する人は、薬剤師の説明を受けた上で、指先に自己穿刺を行い、測定する。その場で結果が分かり、糖尿病や予備群が疑われる場合には、薬剤師が連携医療機関への受診を勧めるという仕組み。医療機関や健診などに比べて敷居の低い薬局を「地域の健康拠点」とする狙いだ。

 このほどまとまった報告書によると、今年6月までに検査を受けたのは2514人。このうち、糖尿病が強く疑われる人(HbA1c=6.5%以上)は298人(約12%)、予備群と疑われる人(同6.0-6.4%)は413人(約16%)で、合わせて約3割が受診勧奨の対象となった。2514人のうち、43%は定期的な健康診断を受けていなかった。

 矢作准教授は、「薬局と医療機関の地域連携で、早期発見・受診勧奨をするシステムの有用性が示された」とし、さらに取り組みを広げたい考えだ。しかし、これまでプロジェクトを展開する中で、保健所の許可を得られるかどうかが地域ごとに異なったといい、血液検査などを行う施設の届け出などを定めた臨床検査技師法の解釈を明確にする必要性を指摘している。この点については現在、国の産業競争力会議や規制改革会議などで検討が進んでいるという。【烏美紀子】

最終更新:7月17日(水)17時30分

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