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03 Feb 2014 18:31

政治【中高生のための国民の憲法講座】なぜ元首の明記が必要か 第12講 百地章先生+(1/2ページ)(2013.9.21 08:33

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【中高生のための国民の憲法講座】
なぜ元首の明記が必要か 第12講 百地章先生

2013.9.21 08:33 (1/2ページ)
国家も含めてどんな組織にも代表者がいます。一口に元首といってもその権限は実にさまざまですし、私たちはもっと柔軟に考えるべきです

国家も含めてどんな組織にも代表者がいます。一口に元首といってもその権限は実にさまざまですし、私たちはもっと柔軟に考えるべきです

 昭和63年秋、昭和天皇が重い病に伏された折、英国の大衆紙サンとデーリー・スターが、陛下に対する悪意に満ちた侮辱的な社説を掲載しました。これに対して駐英大使は抗議文を送り、その中で「日本国の元首である天皇陛下」という表現を使っています。

頼りない政府答弁

 しかし、これに社会党の議員が異議を唱えました。政府は「天皇が元首かどうかは定義次第であり、元首といっても差し支えない」と反論しましたが、何とも頼りない答弁でした。

 実は、憲法学者の間でも、かつては「天皇はもはや元首ではない」とする人の方が多かったのです。その理由は、天皇が「統治権の総攬(そうらん)者」であり、「元首」と明記された(第4条)明治憲法と違い、現行憲法では天皇はもはや「象徴」にすぎず、外国に対してもわが国を代表するような政治的権限を持たないから、というものでした。

 このような混乱は、元首の定義があいまいなことに起因しています。

 それでは、一体、元首とは何でしょうか。「元首」という言葉は中国古典に由来しますが、明治時代にドイツ語のシュターツオーバーハオプト(国家の首長の意味)の翻訳語として使われるようになりました。英語でも元首はhead of stateといいますが、要は国の代表者と考えてよいでしょう。

さまざまな世界の元首

 今日では、実際に政治的な権限を持っても持たなくても、国を代表する者が元首とされています。例えば、アメリカの大統領は強力な外交権を有しますが、イギリスの女王は形式的な権限しか持たず、実際の外交は首相が行っています。

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