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05 Jan 2015 10:50

産経ニュース

【中高生のための国民の憲法講座】第76講 本当は怖い国民審査 池田実先生

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【中高生のための国民の憲法講座】
第76講 本当は怖い国民審査 池田実先生

最高裁判所の裁判官の国民審査について考えてみましょう

 衆議院議員総選挙の投票日には、同時に、最高裁判所裁判官の国民審査が行われます。国民審査の条文は、1946年2月13日に連合国軍総司令部(GHQ)が日本政府に提示した憲法草案(マッカーサー草案)の段階で、すでに置かれていました。

米国がモデル

 アメリカでは、1830年代から、州裁判所のレベルで裁判官公選制が採られてきました。しかし、選挙で選ばれる裁判官は、法律家としての能力に問題があったり、政治的偏向がひどい場合があるので、その弊害を是正するために、州知事が任命する裁判官に対して定期的に州民による信任投票を実施する方法が考案され、1940年以降、多くの州に普及しました。これが国民審査のモデルとなったのです。

 日本の最高裁の裁判官は、任命後初めて行われる衆議院議員総選挙のときに、またその後も10年ごとに、国民審査にかけられます。最高裁の裁判官には高い識見と豊富な経験が求められるため、相応にキャリアと年齢を重ねてその地位に就く人が多くなりますが、定年は70歳なので、多くの裁判官は2度目の国民審査を受けることなく退官しているのが実情です。

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