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11 Mar 2014 09:15

STAP論文:理研、14日に経過報告

毎日新聞 2014年03月11日 12時18分(最終更新 03月11日 12時44分)

スクリーンに映るSTAP細胞を指さす小保方晴子さん
スクリーンに映るSTAP細胞を指さす小保方晴子さん

 新たな万能細胞「STAP細胞=刺激惹起(じゃっき)性多能性獲得細胞」の作製を報告した日米共同研究チームの論文に多くの疑問が寄せられている問題で、実験を主導した小保方晴子・研究ユニットリーダーが所属する理化学研究所は11日、外部の専門家も交えた調査委員会による調査の経過報告を14日に公表する方針を明らかにした。

 論文については、画像や表記が不適切との指摘が相次ぎ、共著者の若山照彦・山梨大教授が10日、「研究が信用できなくなってきた」として、論文の取り下げとデータの再検証を呼び掛けた。

 一方、著者の一人であるチャールズ・バカンティ・米ハーバード大教授は10日、「私自身が持っている情報に基づけば、論文を撤回すべき理由は見当たらない」と述べた。同日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が伝えた。バカンティ教授は「いくつかのミスはあったが、研究成果には影響しない」と改めて主張。「重要な論文が周囲からの圧力によって取り下げられるとすれば、悲しむべきことだ」と語った。

 多くの研究者がSTAP細胞作製を再現できないと指摘していることについても「正確に、注意深く手順を踏めば再現は容易だ」と強調した。小保方さんと10日に連絡を取り、小保方さんもチームの成果への支持を表明したという。

 チームは1月末に2本の論文を発表。著者は計14人だが、小保方さんは両論文で研究の中心であることを示す筆頭著者。研究内容に責任を持つ「責任著者」には小保方さんのほか若山教授、バカンティ教授ら3人が名を連ねている。

 この問題に関して下村博文文部科学相は11日の閣議後記者会見で「共同研究者の同意が得られれば、疑義の問題を払拭(ふっしょく)して改めて論文発表することを希望する」と話し、論文取り下げの方針を支持した。下村文科相は「こういう(疑念を持たれる)ことは残念だが、STAP細胞そのものが否定されたわけではないと信じたい。早く客観的な調査をして、論文が出されることを期待したい」と話した。【八田浩輔、斎藤有香、ニューヨーク草野和彦】

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