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04 Mar 2014 19:26

ライフ【中高生のための国民の憲法講座】第35講 池田実先生+(2/2ページ)(2014.3.1 14:30

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【中高生のための国民の憲法講座】
第35講 池田実先生

2014.3.1 14:30 (2/2ページ)
憲法を「まもる」ことの意味をしっかり考えましょう

憲法を「まもる」ことの意味をしっかり考えましょう

◆護憲派の勘違い 

 そのためには、すすんで憲法に「従う」態度(=憲法尊重擁護義務)とともに、時代の変化に適応できなくなった憲法規定をアップデートし、その規範力を回復させる不断の努力が必要です。そのために行われるのが憲法の改正であり、改憲の目的は、まさに「憲法をまもる」ことにほかならないのです。

 いわゆる護憲派には、条文を一字一句変えないことが「憲法をまもる」ことだと誤解している人が少なくありません。しかし、たとえば護憲派が「変えてはならない」と主張する憲法9条は、じつは「自衛のためなら核兵器を含む戦力をもつことができる」とも読めてしまう、規範力の弱い条文です。戦争放棄の徹底をいうなら、非武装中立や非核の原則を明記する条文への改正をなぜ提案しないのでしょうか。憲法を博物館のショーケースに飾ってうっとり眺めるだけでは、本当の意味で「憲法をまもる」ことにはなりません。

 産経新聞社『国民の憲法』要綱をはじめ、多くの草案にみられる9条改正案は、国際社会における日本の現状をふまえて、自衛のための軍隊の保持と自衛権の行使を認めつつ、平和主義の堅持や文民統制の確立を通じて、憲法が軍事を実効的に規制できるようにしようとするものです。つまり、憲法の規範力を回復させる=「憲法をまもる」ための改正案といえるのです。

                   

【プロフィル】池田実

 いけだ・みのる 早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。山梨大学講師・助教授、日本大学助教授・准教授を経て、現在、日本大学法学部教授。専攻は憲法学、憲法政治学。『憲法』『スペイン憲法概要』「新憲法への構想」など著書・論文多数。52歳。

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