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05 Mar 2014 02:10
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簡単な手法で万能細胞

理研チーム、STAP細胞作製

イラスト・スパイスコミニケーションズ(すねやかずみ)

 科学の世界を(おどろ)かせるニュースがありました。筋肉(きんにく)(ほね)血液(けつえき)など体のどんな部分の細胞(さいぼう)にもなれる「万能(ばんのう)細胞」を簡単(かんたん)に作る新しい方法(ほうほう)が見つかったのです。けがや病気で(うしな)われた体の一部をよみがえらせる「再生医療(さいせいいりょう)」にもつながると期待されています。

 発見したのは、日本の理化学研究所とアメリカのハーバード大学の国際(こくさい)研究チームで、1月30日(づけ)のイギリスの有名な科学雑誌(ざっし)「ネイチャー」で発表しました。

 チームの代表を(つと)めたのは、日本人の小保方晴子(おぼかたはるこ)さん(30)で、「リケジョ」とも()ばれる理系(りけい)女性(じょせい)研究者の1人です。

女性が活躍

 発表によると、マウスの細胞を使った実験(じっけん)で、弱い酸性(さんせい)液体(えきたい)につけたり細いガラス(かん)を通したりして刺激(しげき)(くわ)えるだけで万能細胞ができたといいます。刺激によって細胞があらゆる体の一部に変化(へんか)する能力(のうりょく)をつけたことを意味する英語(えいご)頭文字(かしらもじ)から、STAP(スタップ)細胞と名付(なづ)けられました。

 人などの動物は、一つの細胞である「受精卵(じゅせいらん)」が次々に分裂(ぶんれつ)して数を()やし、体を形作っていきます。いったん筋肉や内臓(ないぞう)になり、役割(やくわり)が定まった細胞は、(べつ)種類(しゅるい)の細胞には変われないと考えられてきました。

 この常識(じょうしき)(くつがえ)したのが、2012年にノーベル(しょう)を受賞した山中伸弥(やまなかしんや)・京都大学教授(きょうじゅ)iPS(アイピーエス)細胞です。これも万能細胞ですが、作るには細胞の中の遺伝子(いでんし)に手を加えるといった作業が必要(ひつよう)で、STAP細胞を作る方が簡単で効率的(こうりつてき)だといいます。

 実は、ネイチャーは一度、小保方さんたちの研究結果の掲載(けいさい)(ことわ)ったそうです。小保方さんたちはあきらめずに実験を続け、今回の掲載が決まりました。

 今後、細胞に刺激を加えることでどんなことが起こったのか、人間に応用(おうよう)できるのかといった点の研究が進められるでしょう。

 小保方さんは「子供(こども)()めなくなった女性を(すく)いたい」と決意し、再生医療の研究を始めたそうです。日本の女性研究者の割合は海外に比べてまだ少ないそうです。STAP細胞の成果(せいか)がリケジョのさらなる活躍(かつやく)につながるといいですね。

2014年2月15日  読売新聞)

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