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05 Jan 2015 10:54

産経ニュース

【中高生のための国民の憲法講座】第77講 プライバシーは憲法の力で 池田実先生

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【中高生のための国民の憲法講座】
第77講 プライバシーは憲法の力で 池田実先生

憲法と人権について考えてみましょう

 新しい人権のひとつ「プライバシーの権利」は、19世紀末のアメリカで主張された「ひとりで放っておいてもらう権利」を起源とすることからもわかるように、自由権の性質を多くもっている権利です。戦後日本の判例でも、「私生活をみだりに公開されない権利」は不法行為に基づく損害賠償を定めた民法により保護される権利であることが確認されています。

格下扱い?

 プライバシーの侵害は、しばしば、個人の秘密を他人が暴露することで引き起こされます。誰かが表現の自由を行使したことがプライバシー侵害を生むのです。ところが、表現の自由は最高法規である憲法の明文で保障され、よほどのことがなければ制約してはならない人権とみられているので、民法のような法律のレベルだけで保護されているプライバシーは、現状では格下扱いということになりかねません。

 個人ではなく、国家権力がプライバシーを侵害するおそれもあります。そこで、あらゆる侵害から個人のプライバシーを保護するために、憲法にプライバシーの権利を明記し、これを憲法上の権利に格上げすることが必要となってきます。

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