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22 Feb 2014 02:27

ノバルティス:「捜査には協力」東京地検の家宅捜索に

毎日新聞 2014年02月19日 18時13分(最終更新 02月19日 19時52分)

薬事法違反容疑で東京地検特捜部が家宅捜索した製薬会社「ノバルティスファーマ」が入ったビル=東京都港区で2014年2月19日午後5時27分、小出洋平撮影
薬事法違反容疑で東京地検特捜部が家宅捜索した製薬会社「ノバルティスファーマ」が入ったビル=東京都港区で2014年2月19日午後5時27分、小出洋平撮影

 ◇薬事法違反容疑 バルサルタンの臨床試験疑惑

 降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)の臨床試験疑惑で、東京地検特捜部は19日、薬事法違反(誇大広告)容疑で製薬会社ノバルティスファーマ(東京都港区)の家宅捜索に入った。ノ社側はこれまでの厚生労働省の調査に対し、データ操作への関与を否定しているが、特捜部は、医薬研究への信頼を揺るがした問題の実態解明には、強制捜査によって関係資料を押収する必要があると判断したとみられる。

 厚労省や民間の「薬害オンブズパースン会議」(代表・鈴木利広弁護士)がノ社を告発していた。厚労省によると、ノ社は2011〜12年、データ操作された東京慈恵会医大と京都府立医大の臨床試験結果を広告記事などに使い、「バルサルタンは脳卒中の予防効果も高い」などとバルサルタンの効果を誇大に広告した疑いがあるとしている。

 京都府立医大は19日、「東京地検の捜査を受けた。真相解明のため全面的に協力する」とのコメントを出した。

 厚労省は昨年10月〜今年1月、薬事法に基づく調査でノ社に関係書類の提出を求め、社員らの聞き取りを実施したが、データ操作から広告までの過程で不正に関わった個人の特定には至らなかった。このため法人としてのノ社以外は「氏名不詳」として、1月9日に東京地検に告発した。薬事法には法人を処罰する「両罰規定」があるが、適用には役員や従業員らの立件が前提となるため、特捜部は、押収した資料を基にノ社や臨床試験を実施した大学の関係者から事情聴取して不正に関わった個人の特定を目指すとみられる。

 バルサルタンを巡っては、慈恵医大と京都府立医大、滋賀医大、名古屋大、千葉大の5大学が臨床試験を実施。いずれもノ社の社員(既に退職)がデータ解析などに関わりながら、論文では肩書が伏せられていた。ノ社広報部は「捜査には協力していく所存です」としている。【島田信幸】

 ◇バルサルタン臨床試験疑惑

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